| ドンペリ ゴールドは酒屋では手に入らないの? |
ドン・ペリニオンとはモエ・シャンドン社の高級ブランドのシャンパンです。浜田省吾の「MONEY」の「(ほしいものは)最高の女とベッドでドン・ペリニオン」という歌詞でも有名です。 そのドンペリの正規輸入元のジャーデン・ワインズ・アンド・スピリッツはヘネシー、オールド・パー等を扱う大手ですが、その営業さんがいうことには、「ドン・ペリニオン ゴールド(正式にはロゼ・ラベイ・ヴィンテージ)」(¥60.000)は百貨店やホテルや特定の業務店(ワインの専門知識をもったレストラン等)のみの販売とさせていただきたい。」とのことです。 それはドンペリの生産者側やジャーデンの上の方の意向とのことで、担当レベルの問題ではありません。(お客さんからなぜ売らないのかとつるし上げられるそうですが・・・) しかし、なぜそうなのか?それは「ドンペリ ゴールドの味の違いのわかる方に飲んでいただきたい。」ということだそうです。 ドンペリの魅力は「価格(高いこと)」「ステータス」「希少性」などもありますが、それはあくまで「美味しい」という価値による副次的なものです。その「味」を適正に評価でき、その「味」に対して代価を払う消費者のみに販売します、ということでしょう。 確かに贈る側も贈られる側も「高いもの」「希少なもの」を送ればうれしいでしょうが、ただ「値段」で中身を有難がるよりも、「中身」が本当に喜ばれるものこそ贈り物の本来の姿、ということをもう一度振り返ることも必要なのかもしれません。 お酒のブームも「寒梅」「ブーブークリコ」「百年の孤独」「森伊蔵」など需要が供給を上回ることで本来の価格の数倍もの価格で取引されるようなものが続いています。 しかし、そういうことは作り手さんも望んでいません。蔵主さんがジャーデン社のような話をしているのをよく聞きます。 なぜなら製品が売れるのはいいですが、メーカーの出荷価格は変わらないので、大もうけはしません。それよりも流通が付加価値をつけることで巨額な利益を得ようとするのです。お酒をあずき相場のように扱われた末には、つくり手の気持ちがないがしろにされることはよくあることです。(ヘネシーを水差しでまわし一気するような ・・・) なのでメーカーが値をつりあげる流通を信用できず販売店を制限したり、直販売をするようになるのです。(直取引はメーカーが販売店利益を丸儲けできるからという話もありますが。) というわけで、バブルの後遺症から早く抜け出し、名前ではなく本当に「美味しい」というお酒を自分の舌で探し、安い高いよりもリーズナブル(納得のいく)価格を支払えるような消費動向になってほしいと酒業界の者として願っています。 2002/07/30 |
