「焼酎、甲と乙とどう違うの?」


1.まず原料が違います。乙は表示されている○○焼酎 の○○が主原料となっており、米・麦・そば・芋・黒糖 などの原料由来の味や香りが楽しめます。

 片や甲焼酎は「安いアルコール原料」を使用します。さとうきびの煮汁から黒砂糖をとった後の「廃糖蜜」(本来は捨てるもの)や、ブラジルなどからとうもろこしのでんぷんから水あめをつくり、それをアルコール化した「粗留アルコール」を輸入してきています。なので甲焼酎には原料が書いていないのです。(ちなみに発泡酒などはほとんどこの『水あめ』からできたアルコールに麦の風味をつけただけです。)

2.製造方法が違います。焼酎は穀物や糖類からできたアルコールを「蒸留」してつくります。(アルコールの沸点は約80C゜なので、80C゜に加熱するとアルコールが蒸発し、それを冷却するとアルコール度のより高いお酒を得られます。)

 乙はその蒸留回数が、泡盛で一回、その他で二回なので、原料の風味が残るのです。

 甲は連続蒸留といって繰り返し繰り返し蒸留を行い96C゜という、ほぼ純粋なアルコールにまで度数を高め、それを20゜や25゜に水で薄めて販売しているのです。

 戦時中はそのアルコールを航空燃料としてガソリンがわりにしており、横流しして飲まれないように薬をいれて、それを飲むと目がつぶれるといわれていました。その薬を飛ばすためにコップに火をつけてから飲んだということです。

 甲焼酎も「ホワイトリカー」としてれっきとした酒類なのですが、日本酒醸造関係者の一部には「あれは食品ではなく製品であり、我々はサイボーグではない」と非難する方もおられます。
  ただほとんど無味無臭なので、カクテルのベースや果実の漬け用、味のある飲料とまぜることが目的となります。

 なお、甲焼酎にも微妙に味がついていることがありますが5%未満なら乙焼酎を混ぜても表示する必要が無いのでそれで香味をつけていたりします。

2005/05/10




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